10年規模の変動を初予測=太平洋の海面水温、気候に影響−海洋機構や東大など(時事通信)

 日本列島の東方に帯状に延びる海域と、その周りを大きく「コ」の字形に取り囲む海域とでは、海面水温が10〜20年単位でシーソーのように変動する「太平洋十年規模振動(PDO)」と呼ばれる現象がある。海洋研究開発機構と東京大、国立環境研究所の研究チームが18日までに、初めてスパーコンピューターを使って予測する手法を開発し、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
 PDOは米研究者らが見つけ、1997年に発表した。太平洋赤道域の東西で海面水温が数年単位で変動するエルニーニョ・ラニーニャ現象と並んで気候に影響するほか、地球の温暖化傾向が中期的に強まったり、弱まったりする要因となる。研究チームは、予測技術を向上させ、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第5次報告書に反映させることを目指している。
 海洋機構の望月崇特任研究員らは、45年以降の水温や塩分の観測データを大気海洋結合気候モデルに取り込み、スパコン「地球シミュレータ」で2005年から30年までのPDOの動向を計算した。
 その結果、日本列島の東方海域が相対的に冷たく、アラスカの南から米西海岸、ハワイ諸島南方に至るコの字形の海域が温かい状況は、06年に反転し、日本列島東方海域が温かく、コの字形海域が冷たくなったことが確認された。この傾向は、今後も1〜2年続く可能性が高いと予測され、その後はまだはっきりしないという。
 コの字形海域に含まれる熱帯域が相対的に冷たくなると、地球全体としては、温暖化傾向が中期的に弱まると考えられている。 

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